あるばとろす廻転おべるたす

詩を書いてます。

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

青い風が吹く 君の涙をさらう 悼む人の声 愛していると伝えたよ 瑠璃唐草が揺れたもの 凍えるような空気を共に 月のない夜に願いをかけよう 手放すものを書き出して 妄執も情愛も愁傷も 興味さえ湧かない 理解を拒んだ男はとうに忘れられた あまりの喜ばしさ…

緑鉄色のたてがみをなびかせて海のうえを歩く太陽は朱なのにここは冷たく透き通っている鏡のような月が降りそそぐ宝石を煌めかせてそれにぶつかった君は交通事故に遭うくらいの確率だと云った黒猫が舐める牛乳の甘い香り傷んだ林檎すべて灌ぐ雨を仰ぐ夜を駆…