あるばとろす廻転おべるたす

詩を書いてます。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

同じものを見ても

その人をその人たらしめるもの まなざし その先に見ているもの

カーテンコール

彼のことで思い出すのは 夕焼け空を見上げて夜が来るのが怖いと云ったこと でもいまはろくでもないから眠る直前で つまり悪夢のなかということにしていること 彼は死にたかったんじゃない 生きていくのが怖かっただけで それは私もそうだ 布団に入ってすぐ眠…

人生は続く

影ができない人間になった 最近はずっとそんな感じがしている 人生の栄光と挫折 育んだ友情そして決別 恋、破局 伝わらない言葉に絶望した わかりあおうとしてできなかった 人生の必修科目だ あるいは人類の歴史だ 自分だけはそれができると思った業だ 光が…

君が星なら

星って地球から見て隣接してるように見えるけど見えるだけで実はすごく遠いところにあったりする 星はそこにあるのが当然で買うものや手の届くものじゃないからつまりあまり欲しいと思わないものでもある 星はいま見えてももう存在しない場合もあってだから…

新月

くっきりと残っているからまるで傷あとみたいに焼き付いた影 見える星は変わらないけどそれはもう光だけで そのうち消える まだ私の目には映るのにトンネルを抜けた電車に残る言葉 銀河を渡るように 特別急行 君の許まで