あるばとろす廻転おべるたす

詩を書いてます。

青い風が吹く

君の涙をさらう

悼む人の声

愛していると伝えたよ

瑠璃唐草が揺れたもの

凍えるような空気を共に

月のない夜に願いをかけよう

手放すものを書き出して

妄執も情愛も愁傷も

興味さえ湧かない

理解を拒んだ男はとうに忘れられた

あまりの喜ばしさに思い出せない

一度でも心を許した罪悪だ

陽射しも当たらないところに押し込めたまま

瞳に映った君の世界で

描いたのは救済だ

亡霊もいないところになら

君は安心できるだろう

同情か憐憫か

信仰は自由であるのに

君はもうなにも見えない

ひとりにもなれない