あるばとろす廻転おべるたす

詩を書いてます。

夜を抱く

さっきコーヒーで満たした胃が空になったよう

かすれた喉からかろうじて出たのは風だった

鼓膜をとことこと何かが走る

一駅の感覚はやたら長いのに眠ることもできない電車の中

正解しか答えたくないまま

閉ざしていたら言葉を失くした

誰がどうなっても空も海も青く灰色で

だから悲しい

そうだよね


自分の望むものだけを求めている

誰かの声と正解

それ以外は必要ない

空は青

海は透明だから青じゃない