2020-03-30 「思い出」 父に捨てられた日のことを思い出している 窓にぶつかる雨を眺めるように どんなに記憶を手繰り寄せても 思い出せない自分の表情 まるでそこにいなかったかのように ひとしきり思い出したら 父の顔も忘れてしまった 耳の中に残った声も