2020-02-06 ここに眠る 雨が降っているからかなしいのだと思いたい 死者には安らぎを祈る 生きている人間にはやり方がわからない好きな人がアキレス腱を切ったり 父親に勘当されたり 家賃の振り込みを忘れたり 週に一度のご褒美を増やしたりして レバーのようにじっとりしている そうだそれがわたしとその人生だ雨がやんでもかなしみはやまなかった ただわたしが泣いていた それだけだ なんの関係もない 浄土にねむれ ここを浄土とする