あるばとろす廻転おべるたす

詩を書いてます。

ここに眠る

雨が降っているからかなしいのだと思いたい
死者には安らぎを祈る
生きている人間にはやり方がわからない

好きな人がアキレス腱を切ったり
父親に勘当されたり
家賃の振り込みを忘れたり
週に一度のご褒美を増やしたりして
レバーのようにじっとりしている
そうだそれがわたしとその人生だ

雨がやんでもかなしみはやまなかった
ただわたしが泣いていた
それだけだ なんの関係もない
浄土にねむれ
ここを浄土とする