あるばとろす廻転おべるたす

詩を書いてます。

涙が落ちる音

誰かに書いてもらった手紙の下書きを

さっき燃えていたアンタレスのめだまの中に落としてしまった

持っていたくなくて

哀切をもって響いたオーボエ

愛していると呟いた男が

抱いていた白いカラーの花束

こだましている

流れ星が通る音

ヴァイオリンのE弦を滑る

弓と涙が落ちるときのそれに似ていた

好きな本の好きなところだけ読んだって

いつかは続きを求める

そういうものだと君は笑った