あるばとろす廻転おべるたす

詩を書いてます。

2020-06-02から1日間の記事一覧

補陀落浄土2020

星がひとつ落ちまして 世界はかなりざわついた 眼を閉じなくてもあの星影が まだ瞬いているのに あなたの置いていった指環 どうしたもんかと箱に入れ 星が落ちた日になくなったりしないかと 期待をこめて箱をあけてそっと閉じた まだあった 誰かに選ばれよう…

永遠を溶かした琥珀色の夕焼けに君がついた嘘が輝いている 朝になると透けて見えなくなるけど夕方になればまた光る 変わらずにあるものが私にだってあると思っていた ヴァイオリニストが同情する旋律の中に頑なに張り詰めた夜、苦悩が嘆いている 選んだ結果…