2019-10-18 融雪 詩 心臓に見紛う紅葉(もみぢば) 凍った月が照らしていた 鏡のような水面に眠れぬ夜 頼れるものはそんな両手 いたわりを得られるわけでないのに望んだ赤 終演、あの人の望み 白い衣を欲していた 暗闇に溶かすために緋を備えて 染まる靄 融雪 どこかで 待つあの影