あるばとろす廻転おべるたす

詩を書いてます。

ゆびさき

雨粒のように
ピアノの音が
溢れるように

ゆびさきから
思いが伝わると思った
金色の陽射しのなか

言葉にしても
気持ちは伝わらない気がした
言葉が伝われば
気持ちだってそれだけのものなのに

響く子猫の眠り
幻影を追いかけていた
捕まえてしまえば
霧散する女の歌声