あるばとろす廻転おべるたす

詩を書いてます。

耳鳴り

「耳鳴りがするの」
サイレンのような高い音
ぴーらーぴーらー(耳鳴りの音)

鳥の鳴き声のようなギリシャ
かなしみを表すことばを
叫んでいたアリストテレス

「もう聞こえないの」
耳鳴りが止んだという君の
耳にはぽうっと痺れる
ような音が残ったという

君の骨に伝わる僕の声
分厚いガラス越しにでもくじらにはわかるだろう
歌に聞こえたなら