あるばとろす廻転おべるたす

詩を書いてます。

水族館

さっき飲み込んだ星が
いま喉に支えて苦しみの
顔をするジンベイザメ

その大きいからだを揺らしながら
眠るように回遊する
30センチの壁の向こう

蒼色に染めた手をかざし
空に身を浸す
いまわたしはジンベイザメ
腹の中

とけてひとつになる
海の色、すべてを飲み込む
聖人もおもちゃ職人のじいさんも
星も見えない夜に