2019-10-18 水族館 詩 さっき飲み込んだ星が いま喉に支えて苦しみの 顔をするジンベイザメその大きいからだを揺らしながら 眠るように回遊する 30センチの壁の向こう蒼色に染めた手をかざし 空に身を浸す いまわたしはジンベイザメの 腹の中とけてひとつになる 海の色、すべてを飲み込む 聖人もおもちゃ職人のじいさんも 星も見えない夜に